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2024.10.30

未経験でも不動産会社を開業できる?失敗しないためのポイントは?

未経験でも不動産会社を開業できる?失敗しないためのポイントは?

著者情報

我妻 貴之(加盟開発課 課長) 詳細プロフィール
不動産業界で18年以上の経験を持ち、賃貸仲介から売買、競売入札、民泊運用まで幅広く対応。不動産経営の最適化を目指し、開業や事業拡大をサポート。

不動産に関心がある方や、現在不動産投資をしている方などは、「自分で不動産会社を立ち上げてみたい」と考えたこともあるのではないでしょうか。

しかし「未経験でも本当に開業できるのか?」と、不安にも思ったはずです。
結論からお伝えすると、業界経験がなくても不動産会社は開業できます。

我妻 貴之

本記事では、不動産会社を始めるための準備方法や難関となる部分、失敗しないためのポイントなど、未経験での開業について詳しく解説していきます。

この記事の要約

  • 不動産業未経験でも開業可能だが、事前準備が重要である
  • 宅建士の資格取得、資金調達、集客が大きな難関となる
  • フランチャイズ加盟での開業は、サポートを受けられるため安心できる

不動産会社は未経験でも開業可能!

冒頭でもお伝えしたように、不動産会社は業界経験や営業経験がなくとも開業すること自体は可能です。人手もあまり必要としないため、スモールビジネスとして1人で始めることができる、比較的開業しやすい業種と言えます。

不動産会社に限ったことではありませんが、自営業は成果を出せばその分収入が増えていくものです。努力が収入に直結するのでやりがいがあり、理想の働き方を実現しやすいなど、開業にはさまざまなメリットがあります。

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しかし、未経験者の開業には難関となる部分もいくつかあるため、入念な準備と対策が必要です。

未経験で不動産会社を開業するために必要な準備

不動産会社を開業するときには、次の準備が必要です。

  • 事務所の設置
  • 宅地建物取引士の設置
  • 開業資金の用意

未経験者がとくに注意したいのは、“宅地建物取引士の設置”の部分です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

事務所の設置

不動産会社を開業するときには、事務所を設置しなくてはなりません。

立地は駅近くや大通り沿い、商店街などのできるだけ人目に付きやすい場所が好ましいですが、利便性の良い場所は賃料も高くなる場合がほとんどです。

賃料の予算を決めて、無理なく払い続けられる物件の目星を付けておきましょう。

また、開業当初は賃料を抑えるために自宅開業を考える方も多いのですが、自宅を事務所にするためには、専用の出入口と独立スペースの設置が義務付けられています。

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改装費用がかかるうえに、万が一廃業したときの使い道にも困るため、慎重に考えましょう。

宅地建物取引士の設置

不動産売買や賃貸の仲介業を行うためには、「宅地建物取引士(宅建士)」の資格が必須です。宅建業者として開業する際にも、専任の宅地建物取引士の登録が義務付けられています。

宅建士は5人に対して1人の割合で設置するため、事務所に勤める人数が1〜5人なら1人、6〜10人なら2人の宅建士が必要です。

1人開業では自らが宅建士資格を取得しなくてはならないので、資格を取得するための勉強からのスタートとなります。

開業資金の用意

不動産会社を開業するときには、開業資金も用意しておかなくてはなりません。
事務所の賃料や営業保証金の供託方法、法人設立の有無などによって必要な開業資金は変わりますが、目安は400〜1,000万円ほどといわれています。

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さらに未経験からの開業は、収入が安定するまでに時間がかかる可能性もあるため、6か月〜1年分の維持費と生活費も用意しておいたほうが安心です。

これらを自己資金で用意できないときには、融資や補助金・助成金制度を利用する方法もあります。融資を受けるには事業計画書の提出が求められるため、まずはおおよその開業資金を見積もり、自己資金の割合や予想売上などから作成してみてください。

不動産会社の開業資金について詳しく解説した記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてください。

未経験で不動産会社を開業するときの3つの難関

未経験で不動産会社を開業するときに難関となるのが、次の3つです。

未経験で不動産会社を開業するときの3つの難関
未経験で不動産会社を開業するときの3つの難関
  • 宅建士資格の取得(宅建士の雇用)
  • 開業資金の融資
  • 開業後の集客と経営

それぞれ説明します。

1.宅地建物取引士の取得

第1の難関となるのが、宅地建物取引士(宅建士)の取得です。
前述のように、宅建業の開業には専任の宅地建物取引士の設置が必要なので、無資格未経験の方は資格を取得するところから始めなくてはなりません。

しかし宅建士資格は年1回しか実施されておらず、合格率も毎年10%台です。
さらに勉強時間は300時間が目安となっており、講座の受講には10〜20万円ほどかかるため、時間と労力とお金がかかります。

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試験日とタイミングが合わなくても、試験に落ちてしまっても、開業日がどんどん延びてしまうため、無資格未経験の方にとって大きな難関となるでしょう。

2.開業資金の融資

金融機関から融資を受けるとき、無資格未経験者は審査に通りづらい傾向があります。住宅ローンや自動車ローンの審査と同じように、開業融資の審査でも返済能力が重視されるからです。
そのため事業を続けられる保証がない未経験者は、業界経験者と比べて審査に通りづらくなってしまうのです。

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たとえ宅建士を雇用したとしても、代表者本人が無資格である場合には、資格者である従業員が退職した場合のリスクを考えて、審査に慎重になるケースもあります。

金融機関の審査に落ちてしまったときには、国が100%出資する「日本政策金融公庫」の融資を検討すると良いでしょう。

新規事業者を対象とした融資制度や支援制度が充実しているので、開業に役立つはずです。
参考:日本政策金融公庫「新規開業資金

3.開業後の集客と経営

仲介や管理によって売上を出す不動産業は、集客がとても重要になります。
しかし未経験で肩書もない状態からの開業だと、開業当初は社会的信用が低く、集客に苦戦しがちです。

収入が安定するまでにも時間を要するでしょう。
そのため未経験で不動産会社を開業するときには、不動産や営業に関する知識だけではなく、集客方法のようなマーケティングの知識も必要です。

未経験で不動産会社を開業するときに失敗しないためのポイント

未経験の壁を知ると、開業を不安に思われるかもしれません。
では開業で失敗しないためには、どのようなポイントに気を付ければいいのでしょうか。
最後に、失敗を避けるために大切な3つのポイントを説明します。

不動産知識を身に着けてから開業する

開業で最も大切なのは、業界知識を身に着けておくことです。

とくに不動産業は人と接する仕事のため、会話の中で売買に関する疑問や不安点などの相談を受けることがよくあります。その際に曖昧な回答をしてしまうと、顧客からの信頼を失うだけではなく、良くない口コミが広がってしまう恐れもあります。

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顧客からの信頼を得るためにも、不動産業について開業前にしっかりと勉強しておきましょう。

業界経験者を雇用する

人材を雇用できる余裕があるのなら、業界経験者を雇うのもひとつの方法です。営業マンとして即戦力になるのはもちろん、自分の業務負担を減らして経営に専念することもできます。

さらに宅建士の資格保持者であれば、資格を取る必要もなくなるため、開業のタイミングを逃す心配がなくなる点もメリットです。

しかし人を雇用するというのは、その人の生活を支えるということでもあります。会社都合で簡単に解雇することはできないので、給与を払える余裕がある場合にのみ、雇用を検討してください。

フランチャイズ(FC)加盟店として開業する

業界未経験者におすすめしたいのは、フランチャイズ加盟店としての開業です。

加盟金と月々のロイヤリティを払うことで、大手不動産会社の商標とブランド名が利用でき、営業マニュアルや経営ノウハウの提供が受けられます。さらにシステムの導入や定期的な研修制度などのサポート体制も整っているため、未経験者でも安心して開業できる点がメリットです。

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業界未経験者の難関となる集客の問題も、フランチャイザーのブランド力でカバーできるので、不動産の営業知識を身に着けておけば、独立店舗よりも早く収入を安定させられるでしょう。

フランチャイズ加盟のメリットとデメリットをまとめた記事や、加盟の流れや本部選びについて解説した記事がありますので、ぜひこちらも参考にしてください。

実際にSUMiTASにご加盟いただいた企業様のリアルな感想を一部抜粋でご紹介:

自分は不動産売買仲介を始めて3ヶ月目あたりにSUMiTASへ加盟しましたが、正直なところ右も左も分からず不安の中でのスタートでした。手探りで業務を進めている中で、月1回の社長とのミーティングにはかなり助けられました。(一部抜粋)
引用:https://sumitas-fc.com/case/251/

吉田社長はじめ佐藤SVや本部の方から、助言・提案など継続的なサポートを行っていただいているので、不動産業に関して知識や経験の無い初心者の私たちでも日々学びながらも、お客さまからの要望に応えるサービスを提供できています。(一部抜粋)
引用:https://sumitas-fc.com/case/255/

未経験でも不動産会社を開業できる!入念な事前準備を

不動産業が未経験でも、不動産会社の開業は可能です。
しかし宅建士の資格取得や集客、経営、開業資金の用意など、さまざまな難関があります。

開業を考えたときには、それらの難関をどう乗り越えるのかをまずは考えなくてはなりません。
方法としては独学での勉強や商工会議所またはコンサルタントへの相談がありますが、おすすめしたいのは、フランチャイズ加盟店としての開業です。

我妻 貴之

大手不動産会社の名前を使えるだけではなく、開業準備から開業後のサポート体制がしっかりしているため、未経験者でも安心して不動産会社を始めることができます。

Point!

SUMiTAS(スミタス)フランチャイズ(FC)では、不動産業界の経験がない方でも安心して不動産会社を開業できるように、経営ノウハウやシステムの提供、研修会の開催など、経営にまつわる最大限の支援をいたします。

説明会やフェアへの出展も定期的に行っておりますので、開業・起業を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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